虫歯や歯周病の原因
お口の中には、常に数百種類もの細菌がすんでいます。ふだんは問題ありませんが、歯みがきをおろそかにしたり、甘いものをとりすぎたりすると、その細菌が増えて「虫歯」や「歯周病」を引き起こします。
虫歯は、細菌が食べ物の中の糖分を分解して酸を作り、その酸が歯の表面(エナメル質)をとかしていくことで起こります。初めは白くにごるだけですが、進むと穴があき、痛みを感じるようになります。放っておくと神経まで炎症が広がり、強い痛みや歯の神経の死につながります。
歯周病は、歯を支える組織(歯ぐきや骨)に炎症が起こる病気です。歯と歯ぐきの間にプラーク(細菌のかたまり)がたまると、歯ぐきが赤くはれたり、出血したりします。さらに悪化すると、歯を支える骨がとかされ、最終的には歯が抜けてしまうこともあります。実は、成人が歯を失う原因の多くがこの歯周病です。
虫歯・歯周病を防ぐには
毎日のブラッシング
虫歯菌や歯周病菌の住処であるプラークは水でうがいしただけでは落ちないので、歯ブラシの毛先をしっかり歯の表面にあてて、ていねいに動かすことが大切です。
特に意識したいのは、「歯と歯ぐきの境目」と「歯と歯の間」。この部分にプラークが残りやすく、虫歯や歯周病の始まりになりやすい場所です。歯ブラシに加えて、デンタルフロスや歯間ブラシを使うことで、細かいところまできれいにできます。
食生活の見直し
食生活は、虫歯や歯周病の予防に深く関係しています。甘い飲み物やお菓子をだらだらと食べたり飲んだりすると、口の中が長い時間酸性の状態になり、歯が溶けやすくなります。ですから、間食の回数や時間を意識して、食べるタイミングを決めることが大切です。
食後しばらくすると、唾液の働きによって口の中は中性に戻ります。唾液にはカルシウムやリンなどのミネラルがふくまれており、それが歯の表面に戻ることで、溶けかけた部分を修復します。これを「再石灰化」といいます。
しかし、口の中が酸性の状態に長くさらされていると、再石灰化が追いつかなくなります。その状態が続くと、歯が修復される前にどんどん溶けてしまい、虫歯が進行してしまうのです。
定期検診の重要性
「毎日みがいているから大丈夫」と思うかもしれませんが、実は自分の歯みがきだけでは、どうしても落としきれない汚れが少しずつたまっていきます。特に歯石はブラッシングでは取れません。
定期検診では、歯科医師や歯科衛生士が歯や歯ぐきの状態をチェックして、プラークや歯石を専用の器具でクリーニングしてくれます。また、虫歯や歯周病の初期段階を早く見つけて治すことができます。初期のうちに治療すれば、痛みも少なく、時間もお金もかかりません。
さらに、みがき残しやすい場所を教えてもらえるので、自分の歯磨きをレベルアップさせるチャンスにもなります。